―15年間、私たちは友達だったのか、それとも恋人だったのか。 「君がもう好きじゃなくてもいい頃なのに。」 15年目にして、抑えきれないほど大きくなってしまった心に苦しむヘス。 「どうして私が君を好きにならなきゃいけないの！」 自分も惹かれる気持ちを抑えざるを得なかったドヨン。 悲劇的な運命に立ち向かう方法が違ったために、すれ違ってばかりの二人、ヘスとドヨン。ソウルの静かな町、その丘に位置する韓屋のソクワンジェとマンマンジェ。愛さずにはいられない。 * * * 人物紹介 ユ・ヘス_ドヨンを15年間片思いしていたが、ドヨン「だけ」を15年間愛していたわけではない。 「ドヨンがただヘスや、って呼ぶたびに、どうしようもなく好きになっちゃうの。」 一方通行でドヨンを愛しているが、彼女は自分と付き合う気はなさそうで、友達として過ごしている。いつも自分の恋愛に口を出してくるドヨンと喧嘩ばかり。別の人と恋愛をしながらも、結局ドヨンのせいで出会いと別れを繰り返している。何をしても、やっぱりドヨンを愛しているから。 キム・ドヨン_一度もヘスを愛していると思ったことはないが、ヘス以外の誰かを愛する気はない。 「私が死んでしまえばいいのに。君がもう私を好きじゃなくなるのなら。」 大学生。過去にヘスから告白されたが、「てんかん」という持病のため、ヘスを含む誰もちゃんと愛せない。可愛い顔をしていて人気があるため、彼氏程度の軽い関係だけを持っていた。出会いと別れを繰り返しているが、ヘスの恋愛はまるで自分の恋愛よりも熱心に管理しようとする。友達という名目でヘスを無茶苦茶気にかけている。 * * * キーワード 不治の病/障害、現代物、幼馴染、所有欲/独占欲、穏やかな物語、メロドラマ、誤解/錯覚、初恋