名門お嬢様学校・月ノ森女子学園に通う長崎そよ。 バンド・CRYCHICを結成してからの日々は、まぶしくて、楽しくて、愛おしくて。 あたたかなもので満ちていく、そんな時間がずっと続いてくと信じていた。 けれど、それは容赦なく降りしきる雨とともに、こぼれ落ちていく--。 こんなの誰も望んでない。 絶対に終わらせないから--。 これは、かけがえのない居場所を失った迷子の少女の物語――。