長い年月、最も裕福で強大だった青林国。しかし、彼らが野蛮人と嘲笑していた金色の民族の侵略によって、その平和な時代は終わりを迎えた。\n\n奴隷に堕ち、貧民となった亡国出身の青い民族。そして、その中の一人として生まれた少女、海水。赤ん坊の時に捨てられ、両親が誰かも知らない子供。そんな海水を娘のように育ててくれた養父母と、彼らの実の娘である海玲が、海水にとっては全てだった。\n\nところがある日、他人の家の塀を越えたボールがきっかけで、海水の人生に新しい縁が始まることになる……。