夢って、叶うんだ。君がそう教えてくれた。 カヌー部女子の青春を描く熱く切ない部活小説、涙の完結編！ 日本代表選手となり注目を集める天才カヌー少女・恵梨香。だが大会で思いがけない事態に見舞われる。親友の舞奈は彼女を見守るが。一方、三年生になった希衣は自らの進路に悩んでいた。大学でも夢を追い続けるべきだろうか、それとも。そして迎えたインターハイ。今度こそ全国制覇の悲願は叶うのか——。感動のエピローグに熱い涙が溢れ出す、水しぶき眩しい青春小説、ついに完結。 ＜本書の登場人物＞ 黒部舞奈（くろべ・まいな） ながとろ高校二年生。カヌー初心者だったが上達しフォアのメンバーに。 湧別恵梨香（ゆうべつ・えりか） 同・二年生。恵まれた体格と圧倒的な実力を持った、天才カヌー少女。 鶴見希衣（つるみ・きえ） 同・三年生。カヌー部部長。インハイ優勝を目指す努力家。恵梨香とペアを組む。 天神千帆（てんじん・ちほ） 同・三年生。カヌー部副部長。希衣の幼なじみで、かつてペアを組んでいた。 利根蘭子（とね・らんこ） 蛇崩学園高校三年生。カヌー界のスター選手。「孤高の女王」の異名を持つ。