連載中
小説
安達としまむら (9)
安達と出会ってからの一年が割と濃いから、過去が遠くなっているのを感じる。良くも悪くも、安達は印象的なので他の記憶を上書きしてしまう。わたしはいつか、安達との過去だけで埋め尽くされるのかもしれない。 私には思い出というものがおよそ欠けている。そして、私には今にしかしまむらがいない。少なくとも、今この時は。一年前はまだちゃんと覚えていて、そこにある。だから昔じゃない。私は、いつかしまむらと過去を過ごせるだろうか。 安達と出会う前のしまむらと、しまむらと出会ってからの安達。少しずつ何かが変わっていく。そんなお話。
入間人間⌃0作品数 14個
raemz⌃1作品数 2個
金子志津枝⌃2作品数 1個
のん⌃3作品数 6個
安達としまむら (9)


動画



この小説の情報に問題があったり、情報が不足していますか?