華やかな照明の裏に隠された濃い闇。その闇を照らす光となってくれた愛。 5歳でデビューし、自分の才能を誇りに生きてきたユン・イナ。 華やかなスポットライトの中にいるイナには、撮影現場の明るい照明では照らしきれない孤独が存在している。 そんなある日、撮影中のイナは偶然高校生のジヒョンと出会い、妙に自分に似ているようなジヒョンに興味を持つ。 友達がいないと言うジヒョンに友達になりたいと思ったイナの気持ちは、いつの間にか友達以上の感情に発展していく。 * * * 「私が願い事を何にしたかって……。小さい子と私が友達になれますように、ってお願いしたの。」 「それが何ですか。私たち友達になるって言ったじゃないですか。」 「ただの友達じゃなくて、本当に親しい友達。ほかの人には言えないことを思いっきり話せて、辛い時には甘えられて、怒ったりイライラした時には思いっきり愚痴を言える友達。あなたにもそんな友達がいてほしい。そして、あなたにとってそんな友達が私であってほしい。」 「……。」 「今すぐその願いを叶えてとは言わないよ。少し後でも、その願いを叶えてくれるよね？」