
連載中小説
週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~
曖昧になるルールと踏み込めない距離。この関係の行く先は――? 夏休みが終われば、全て元通りになると思っていた。曖昧になったルールも、仙台さんとの距離も。なのに、彼女だけが未だに変で、「同じ大学受けたら?」なんて言いだす始末。そんなことを言われても、卒業後も一緒にいる理由はないし、彼女の将来に興味はない。そう、全く、少しも、私は興味ないのだ。 夏休みが終われば、進路の話になるのは自然なことだ。例えば宮城に、私と同じ大学への進学を提案してみたり。もちろん、宮城がそんな未来を考えていないことは知っている。それでももし、彼女が私と一緒の未来を少しでも考えてくれたら――そんなことを期待する私はやっぱりずるいのかもしれない。
(もっと見る)連載中
小説
週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~
曖昧になるルールと踏み込めない距離。この関係の行く先は――? 夏休みが終われば、全て元通りになると思っていた。曖昧になったルールも、仙台さんとの距離も。なのに、彼女だけが未だに変で、「同じ大学受けたら?」なんて言いだす始末。そんなことを言われても、卒業後も一緒にいる理由はないし、彼女の将来に興味はない。そう、全く、少しも、私は興味ないのだ。 夏休みが終われば、進路の話になるのは自然なことだ。例えば宮城に、私と同じ大学への進学を提案してみたり。もちろん、宮城がそんな未来を考えていないことは知っている。それでももし、彼女が私と一緒の未来を少しでも考えてくれたら――そんなことを期待する私はやっぱりずるいのかもしれない。

羽田宇佐⌃0作品数 2個

U35⌃1作品数 9個
週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~



動画


この小説の情報に問題があったり、情報が不足していますか?